身体の不自由なAちゃんの週末里親になって

司会
そういう思いを抱きながら交流されていますが、現実には家族と一緒に生活するのは難しいような背景があるようです。
高校までは今の学校に通えるそうですが、自分の体のコンディションのこと、自分の将来がどうなっていくのか、大変厳しい状況におかれているようなんですね。
体の不自由な子どもの週末里親として関わりをもってもらっておられる方は少ないのですが。
こうした体が不自由であっても家族関係がないという子どもにとってはこれからMさんのように家族と関わりと持っていただくことも必要と思います。Mさんのご経験から、私たちもあらたに学ぶこともあるんじゃないかと思います。
困るのはお風呂とトイレです
Mさん
施設での生活は、下肢装具をつけて車いすなんです。
トイレも自分で行ってひょいと移乗したりすることもできます。
でも、外泊でうちに来ると、家の中で装具はつけられないので、脱力しちゃって、自分で踏ん張ることも足を上げることもできないのです。
うちは、お風呂の時は孫が女の子なので、近くに住んでいる孫にきてもらって私がAちゃんをぐっと抱えて孫が足をよいしょっと持って入れてくれていたのですが、女の子なのでもう小学生になったら一緒には入れないし、お風呂が一番困ります。
トイレは、尿意を感じて施設ではすっすっすっと行くのですが、家ではずりずりと四つ這いで移動していきます。
これからはお風呂も入れないなと思っています。家庭の風呂なので機械を入れたりできないのです。
質問
送り迎えはどうしていますか?
Mさん
私は運転免許がないので、電車にのって、最寄りの駅で下車し、これからは、そこからバスで施設に行っています。
Aちゃんが車椅子に乗っているので、スロープのないバスだったら、次のバスにします。
タクシーに乗せてもらって駅に行くこともあります。
これまでは運よく雨が降らなかったのですが、雨が降ったらどうかなと思います。
時々は主人が乗せてくれたりするのですが、ほとんど自力です。
質問
今はどれぐらいの交流の頻度ですか?
Mさん
月に2~3回面会にいって、外泊は去年の夏からできていません。
質問
Aちゃんは外泊が難しくなってきているのは知っているのですか?
Mさん
知らないと思います。自分はがんばるからって思っています。
質問
家ではMさんが一人で介助されているのですか?
Mさん
そうです。
質問
手伝ってくださる方はいないのですね?
Mさん
はい。

質問
ご参加してくださっている方の中で体の不自由な子どもと交流を持っておられるような方はいらっしゃいますか?