ぼくはラッキーだった


自分が親になってみて、思うこと

今、親になって思うことは、「子育てって大変や」ということです。
25歳と15歳の娘が2人いるんですが、可愛くて甘えさせてしまうんですね。

養育方針の違いからよく夫婦喧嘩もしました。

長女には私の生い立ちも話しました。反抗期、思春期も当然ありましたが、気にしない子どもでよかったと思いました。

妻の父母も含めて家族6人全員が里親制度のよき理解者だと思っています。

人間は1人では生きられないと思います。

「自分も里親を…」と思うことはありますが、今飼っている犬でも自分に懐かなくて苦労しているのに、人を育てる、まして傷ついた子どもを育てるのは、今はまだ無理かなと思っています。

何度も繰り返しますが、里親さんから言葉にはできないすごいものをもらって今の自分があるし、今日ここで話をさせてもらったのも里親さんとの生活があったからこそだと思っています。


Sさんの妻 Aさんからのお話

司会
会場にSさんの奥様が来ておられるので、Sさんに関わるお話を聞かせていただきたいと思います。

Aさん

結婚前に私の両親に彼を紹介した時に、里親家庭で育ったことを話しました。

父母の反応は「あっ、そう」という感じだったのですが、ただ母は一般的な家庭で育った人との違いがどんな形ででるのかという不安は持っていたようです。

でも、実際に生活が始まってみると、今も同居しているんですが、お互いに言いたいことは言うし、上手くいっているのではないかと思っています。

子どもが生まれた当初は、いい父親にならないといけないという気持ちが強くて頑張りすぎていたように思います。それが重荷になっていたところがありました。

私は、親として初めての経験だから、子育ては誰でも分からない状況の中でするもの、子どもによって親にしてもらうという考えでした。

あと、「格好悪いところをいっぱい見せたらええやん」と思っていました。

良い親、立派な親になろうと無理をすることはしんどいし、子どもも親が無理する姿に気付くだろうし、肩肘はった親の姿ではなく、ありのままの親の姿を見せればいいと思っていました。

わが子が歌手になると言った時も、反対はしなかったです。親が子どもの考えに反対して諦めさせても、後々後悔するんじゃないかと思ったんです。

子どもに対して「やれるだけやってごらん、応援するから」という感じでした。

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