出会えたのは奇跡?


【好きな遊びが一緒】

出会ってからの1年半を振り返って
週末里親(里母)Fさんからのお話

ゆうくんは、現在小学5年生(11歳)の男の子です。
交流し始めてもうすぐ1年半ですね。
月に1回、土曜の午後にだいたいは車で施設に迎えに行って、1泊して日曜の夕方に施設に送っていきます。それと、お正月と夏休みには、2泊くらいしています。
今年のゆうくんの目標は「スポーツ」で、eスポーツも含むそうです。
体を大きくしたいのか?背が高くなりたいのか?食べることも頑張ると言っていました。
よく話す方で、コミュニケーションが上手だと思います。成長が楽しみです。

ある日、お風呂で

ある日、お風呂で、こんな会話をしたと夫が私に教えてくれました。

ゆうくん
「おっちゃんは早く結婚してたらこども欲しかった?」

「そうやなぁ。結婚したの遅かったからな。でもおばちゃんが里親のこと調べて、ゆうくんの里親募集がのってて、好きな遊びも一緒やと思って応募してん」
ゆうくん
「しあわせ?」

「しあわせやなぁ。おばちゃんおるし、ゆうくんにも会えたし」
ゆうくん
「それって奇跡?」

「奇跡やなぁ」
ゆうくん
「ほんまやなあ」(笑)

おふろはゆうくんと夫と2人で入っていて、裸の付き合い、おしゃべりして楽しそうです。
わたしもおしゃべりに入りたいですが、3人は無理ですね。

「こどもとキャッチボールがしたい」

わたしたち夫婦は結婚して6年目です。
結婚相談所を介して出会い、42歳での結婚でした。
自己紹介プロフィールに「子どもの希望」の欄があるのですが、私は「どちらでもない」、夫は「希望する」でした。
夫の思いは、
こどもとキャッチボールがしたい。
・家庭というところには子どもがいるように思う。
・養子を迎えるのもいいと思っている。
というものでした。
45歳まで不妊治療をしましたが、妊娠しませんでした。

「10月は里親月間です」の広報が目にとまって

10月の市の広報に「10月は里親月間です」という記事があり、パネル展と相談会があるのを見つけました。駅近くの会場に行って、こども家庭センターの職員さんから、里親制度の説明を受けて、実際に里親をされている方が熱心に話してくださって、2人でこっちの方向にも進んでみようとなりました。
里親制度のガイダンスを受けるために、こども家庭センターに行きました。
まず記入するように用紙を渡されたので、希望するこどもの年齢のところに「0歳」、性別のところに「男の子」と書きました。ガイダンスを受けながら、職員さんの心のシャッターがガラガラと閉まっていくのを感じました。こどもがいないから、自分たちの希望を叶えるためにここに来た、と感じられたんだと思います。
たしかに、その時の私たちは、0歳の男の子がいたらいいな、家も継いでくれるかなという思いで、こどもの権利や人権はあまり頭になく、里親制度と養子縁組制度の違いもまだおさえられていませんでした。

ボランティア里親に申込み

説明の中で、ボランティアの季節・週末里親もあるということを聞き、家庭養護促進協会に季節・週末里親のガイドブックを送ってもらって、読みました。
両親にも経過を伝えてみました。
夫の母は「こどもに関わってみるいうところで、シンプルに考えたらいいんちゃう」言って、ボランティア里親の方の背中を押してくれたと覚えています。
それで、家庭養護促進協会に夫婦でボランティア里親の申込みに行きました。
自分たちとしては、経過も気持ちもいろいろあったので、初対面でありながら、否定せずに私たちのことを聞いてもらえたのがよかった、うれしかったんだと思います。
そして、ラジオ関西の『里親さがし』を聞き始めました。
スマートフォンにradikoというラジオのアプリを入れています。
日曜の朝6時からと早い時間なので、タイムフリーで聞きます。
週が明けたら、図書館へ行って、神戸新聞の「あなたの愛の手を」という欄を複写してもらいます。

野球が大好き「キャッチボールをしてくれたらうれしい」

4月にラジオと新聞で紹介された男の子がゆうくんで、協会へ申し込みの電話をしました。年齢が当時8歳で小学3年生。
ゆうくんに申し込んだのは、夫と同じで、野球好き、キャッチボールをしてくれたらうれしいと書いてあったのと、なんとか自分たちとゆうくんが、親と子の年齢にあっているかなと思ったからでした。
協会のケースワーカーからは、キャッチボールは1対1なので、施設でみんなで遊ぶとなるとサッカーなどになり、ゆう君は施設の担当の職員とあまりキャッチボールはできていないと聞きました。
キャッチボールは夫もやりたいことだったので、会えたらいいなと思っていました。

小学3年生。野球が大好き。里親さんが決まったら「本物の試合に連れて行ってくれないかな~」って思っているんだとか。「たくさんキャッチボールをしてくれたらもっとうれしい」とも教えてくれた。長期にわたって温かく迎えてくれる週末里親を求めている。

神戸新聞「あなたの愛の手を」より抜粋

初めての出会い

5月に協会のケースワーカーの訪問があり、ゆうくんの紹介と家庭訪問調査を受けて、夏くらいに施設に訪問して、ゆうくんに会いました。
初めて会ったとき、ゆうくはしっかり話していましたが、大人に囲まれて緊張していました。
でも職員さんも和ませようと「誕生日はいつか、聞いてみようか?」とゆうくんにふり、ゆうくんは、夫には「誕生日はいつですか?」と聞けたのですが、私には「何歳ですか?」と、表情固まったまま、でも素直に聞いてしまったのが、面白かったです。
わたしたちは申し込んでいますが、こども側からはそんなに希望を言えることはないと思うので、もし私がこどもだったらかなり緊張するだろうなと思います。

願いがかなった

家の近くに広い河川敷があって、ゆうくんと夫はキャッチボールをしています。
夫によると、ゆうくんは教えたことの飲み込みが早く、筋があるそうです。
夫は野球チームに入っていて、土日に練習がある週は、一緒に行って、お兄さんたちの練習にまぜてもらうこともあります。
「ゆうくんナイスキャッチ!」とか「ナイスボール!」とかスポーツマンシップにのっとって、声がかかるので、ゆうくんもがぜんやる気です。
「〇〇選手が…」とか、好きなプロ野球選手についてのおしゃべりにも花が咲いています。
季節がよければ、バッティングセンターにも行ったりします。